就寝中も部屋の空気を潤してくれる寝室用加湿器の選び方

寒い季節が近づくに連れ、空気も乾燥してきましたね。

寝て、起きると喉がカラカラ……なんて経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。そこで今回は加湿器をタイプ別にご紹介するとともに、寝室に置いた際のメリットなどを合わせてご紹介していきます。

ぜひ、ご家庭にマッチした最適なアイテムをチョイスしてください。

寝室にはどんな加湿器がおすすめ?

加湿器にも様々なタイプがあります。それぞれに長所があるため、求める性能や置く場所を考えて最適なモデルをチョイスしましょう。

加湿器には主に以下のようなタイプがあり、それぞれ異なる方法でお部屋の空気を潤します。

加湿器のタイプ:気化式

水分をふくんだフィルターに風を当てて加湿するタイプです。

[主な特長]◯ヒーターを使わないため電気代が安価◯雑菌を放出しにくい●本体サイズと運転音が大きい傾向にある

加湿器のタイプ:加熱(スチーム)式

水分をヒーターで加熱して水蒸気にして加湿するタイプです。

◯熱を使うため雑菌が繁殖しにくい◯本体サイズは比較的コンパクトでファンを使わないため静音性が高い●ヒーターを使うため電気代が高くなる

加湿器のタイプ:超音波式

水を振動させて霧状にし、加湿するタイプです。

◯本体価格も電気代も安価な傾向にある◯ヒーターやファンがないため机の上にも置けるサイズ感●抗菌加工や除菌機能がないモデルだとこまめなお手入れが必要

加湿器のタイプ:ハイブリッド式

加熱式と気化式、もしくは加熱式と超音波式を組み合わせたタイプ

◯雑菌が繁殖しにくく、放出されにくい◯お部屋をスピーディに潤すことができる●本体が大きく、また電気代が高くなるケースもある

以上のことをふまえ、寝室に置く加湿器にはどれが良いのか考えてみましょう。

例えば、枕元にも置けるコンパクトタイプをお求めの場合、本体サイズが比較的小さい「超音波式」が良いのではないでしょうか。加えて超音波式にはアロマオイルを加えて良い香りの蒸気を放出できる製品も発売されているため、リラックス効果にも期待できます。

就寝中も部屋の空気を潤してくれる寝室用加湿器の選び方

ただし、超音波式はほかの加湿器と比べてこまめなお手入れが必要です。清潔に使え、比較的小さいサイズの加湿器をお求めの場合は「加熱式」がおすすめ。ヒーターを使うため、雑菌が繁殖しづらいのが特長です。

そんな「加熱式」ですが、高温のスチームが発生するため、火傷のおそれもあります。小さな子供やペットと暮らしている場合、使用する際は充分注意しましょう。

気化式やハイブリッド式は、ほかのタイプと比べると本体サイズが大きいため、枕元などベッドサイドのテーブルに置くのは難しいかもしれません。

しかし、床置でもOK! ならば購入を検討してもよいでしょう。

タイプ別! ベッドサイドにも置ける小型の加湿器

ベッドサイドのテーブルにも置きやすい幅と奥行きを足した数字が60cm以下のコンパクトサイズの加湿器をタイプ別(超音波式、加熱式、気化式、ハイブリッド式)に1つずつご紹介していきます。

価格はいずれも手の届きやすい2万円アンダーとなっています。

アイリスオーヤマ 超音波式加湿器 しずく型 2.8L「UHM-280S」

タイプ:超音波式連続加湿時間:強(最大)約10時間サイズ:幅約20×奥行き20×高さ29cm質量:約1.5kgアイリスプラザ価格:4000円

しずく型がかわいらしい「UHM-280S」は、超音波式の加湿器です。抗菌カートリッジが付いているため、より清潔に加湿ができます。

専用パッドに自分好みのアロマを使えば、お部屋を華やかな香りで包み込むことも可能。コンパクトながらタンク容量は約2.8Lとなっており、木造和室であれば約5畳、プレハブ洋室であれば約8畳までカバーできます。

【参照】UHM-280S

象印マホービン スチーム式加湿器「EE-DC35」

タイプ:加熱式連続加湿時間:強 約8時間中 約16時間、弱 約32時間サイズ:幅約24×奥行き27.5×高さ32.5cm質量:約2.7kg象印ダイレクト価格:1万8700円

象印マホービンのEE-DC35は、加熱式の加湿器。沸とうさせた清潔な蒸気を約65度まで冷まし、お部屋を加湿します。チャイルドロック機能や転倒湯漏れ防止構造を採用しているため、小さな子供がいるご家庭でも安心して使えるでしょう。

湿度モニターでお部屋の湿度の状況を「低湿」、「適湿」、「高湿」と3段階で確認できる点もポイント。沸とう音を小さくできる「湯沸かしセーブモード」を使えば、運転音を軽減できるため、眠りを妨げる心配も少ないでしょう。

【参照】EE-DC35・50

パナソニック ヒーターレス気化式加湿機(中小容量タイプ)「FE-KFU03」

タイプ:気化式連続加湿時間:約7時間サイズ:幅約30.5×奥行き19×高さ29.5cm質量:約3.1kg大手家電量販店参考価格:1万9780円

気化式加湿器は本体サイズが大きくなる傾向がありますが、パナソニックの「FE-KFU03」は、幅30.5×奥行き19cmとテーブルの上にも置きやすいコンパクトモデル。

「強」モードで使用しても静音性は約34dBと、図書館並に静かなので、眠りを妨げる心配も少ないでしょう。お手入れも簡単で、約10年交換不要なフィルターを、月に1回程度水で押し洗いするだけでOK。

清潔に使いたい&手間を省きたい方におすすめです。

【参照】FE-KFU03

コロナ ハイブリッド加湿器「UF-H5021R」

タイプ:加熱+気化のハイブリッド加湿器連続加湿時間:約8時間サイズ:幅約35.5×奥行き16.5×高さ36.2cm質量:約3.9kg大手家電量販店参考価格:1万4800円

コロナのハイブリッド加湿器「UF-H5021R」には、独自の「ロータリー加湿フィルター」が採用されています。水を浸すフィルターを定期的に回転させ、まんべんなく濡らすことによって、効率の良い加湿を行えます。

また、運転停止中は自動でフィルターが水平になり、水に浸からないため、カビの繁殖も抑制できます。

【参照】UF-H5021R

※データは2021年9月中旬時点での編集部調べ。※情報は万全を期していますが、その内容の完全・正確性を保証するものではありません。※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。

文/髙見沢 洸