grape [グレイプ] lifestyle エアコンの暖房代はどうやって節約する? おすすめの方法6つを紹介

寒い時期になると、エアコンの暖房機能が欠かせなくなりますよね。

エアコンの暖房機能は安全かつ手軽に利用できる一方で、冷房機能を使用する夏場よりも「エアコンの電気代が高いなぁ…」と感じる人は、意外と多いのではないでしょうか。

当記事では、暖房の電気料金が高くなりやすい理由や、暖房代を節約するための方法について解説します。

冬場の電気料金を抑えたいと思っている人や、電気代が理由でエアコンの買い替えを検討している人は、ぜひチェックしてみてくださいね。

目次
  • 3. エアコン以外でおすすめの暖房器具
  • 4. まとめ
  • エアコンの暖房の電気代が高くなる理由とは?

    ※写真はイメージ

    同じエアコンなのに、冷房代(クーラーの電気料金)よりも、暖房代のほうが高いことに疑問を抱いている人も多いでしょう。

    暖房代が冷房代よりも高くなりやすい理由の1つとして、『エアコンの設定温度と室内温度との差が大きい点』が挙げられます。

    エアコンをつけている時にもっとも電気代がかかるタイミングは、電源を入れてから室内温度と設定温度がほぼ同じ温度になるまでの間です。以下の例で、実際に考えてみましょう。

    【例】夏場の冷房の設定温度を25℃、冬場の暖房の設定温度を20℃とした場合
    夏場に室内温度が35℃となった場合、設定温度と室内温度との差は10℃です。一方、冬場に室内温度が0℃となった場合、設定温度と室内温度との間には20℃もの温度差が生じます。夏場に40℃近くまで気温が上昇する地域でも、設定温度との差は15℃程度でしょう。しかし、冬場に−10℃まで気温が下がるような地域では、設定温度と室内温度との気温差は30℃とかなり大きな差が生じてしまいます。

    このように、一般的には夏場よりも冬場のほうが、設定温度と室内温度との差が大きくなりやすいです。

    設定温度と室内温度との差が大きいほど消費電力が大きくなるため、冷房よりも暖房のほうが電気代が高くなる傾向があります。

    エアコンの暖房代を節約する方法6選!

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    冷房よりも電気代が高くなりがちな暖房。エアコンの買い替えを考えるのも1つの手ですが、まずは以下の節電方法を試してみることをおすすめします。

    ■エアコン暖房の節電方法

    ・運転モードは『自動運転』にする

    ・短時間の外出では電源をつけっぱなしにする

    ・湿度40%以上をキープする

    ・室内の空気を循環させる

    ・エアコンを定期的に掃除する

    ・暖かい空気を逃さない工夫を行う

    ここからは、6つの節電方法について詳しく解説していきます。

    モードは自動運転にする

    エアコンの風量設定の中で、暖房代をもっとも節約できるのは『自動運転モード』です。

    自動運転モードでは、エアコンが設定温度と室内温度の差を感知し、適切な風量で室内の温度をベストな状態に保ってくれます。

    室内の温度変化が小さく、設定温度と室内温度との差が小さい安定運転状態が続くため、電気代の節約効果が期待できるでしょう。

    なお、『微風』『弱風』『強風』など風量を一定にできるモードもありますが、『暖房代の節約』という観点では、以下のようなデメリットがあります。

    ■『微風』『弱風』にするデメリット・部屋の中が暖かくなるまで時間がかかる・室内温度が下がりやすい

    ■『強風』にするデメリット・常に最大出力となるため、無駄に電力を消費する

    短時間の外出では電源をつけっぱなしにする

    エアコンの暖房は、室内温度と設定温度に差があるほど電力を消費します。

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    そのため、30分〜1時間程度の短時間の外出の場合、電源をオフにして室内温度を下げてしまうよりも、連続運転のほうが光熱費を節約できるといわれています。

    一方で、エアコンが稼動している時にも当然電力を消費しているため、数時間の外出となる場合は、エアコンは運転停止にしたほうが節電効果が高いでしょう。

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    湿度は40%以上をキープする

    エアコンを利用する際には、温度設定の調整だけでなく、湿度の調節を行うことも重要です。

    体感温度は湿度の高さとも密接な関係があり、室内温度が同じでも、湿度が高いほど暖かく感じやすくなります。

    基本的に、室内の湿度は40~60%程度が最適だといわれています。

    『加湿器を併用する』『洗濯物を部屋干しする』など、室内の湿度を最低でも40%以上を保てるような対策を行いましょう。

    ただし、逆に湿度が高すぎるとカビや結露の発生原因となるため、ご注意ください。

    空気を循環させる

    暖房を利用する際には、サーキュレーターや扇風機など、室内の空気を循環させられるアイテムを併用することもおすすめです。

    暖かい空気は、冷たい空気と比べて軽いため、部屋の天井付近に滞留しやすい性質があります。

    床付近の空気がなかなか暖かくならず、「足元が暖まりづらいなぁ。設定温度を上げようかなぁ…」と思ったことがある人も多いでしょう。

    サーキュレーターなどを使用して室内の空気を循環させると、部屋全体に暖かい空気が行きわたるため、電気を無駄に使わずに済みます。

    サーキュレーターを設置する際は天井に向けると、温風を効率よく拡散できますよ。

    エアコンを定期的に掃除する

    エアコンの性能を維持し、電気の無駄な消費を抑えるためには、フィルター汚れを定期的に除去することも大切です。

    多少の手間はかかりますが、2週間に1回を目安として、エアコンフィルターの掃除を行いましょう。最低でも1シーンズンに1回は行ったほうがよさそうです。

    ■フィルターの掃除方法、手順1.掃除機でフィルター周辺のホコリやゴミを取り除く2.フィルターを外し、掃除機でホコリやゴミを取り除く3.フィルターを優しく水洗いし、自然乾燥させる4.エアコンの送風口の汚れなどを、よく絞った雑巾などで水拭きする

    なお、エアコン内部の清掃は、自分で行うと故障や事故などトラブルの原因になるため、プロに依頼することをおすすめします。

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    暖かい空気を逃さない工夫をする

    暖房をつけて部屋を暖かくしても、隙間風が入ってきたり、窓と接する空気が冷やされたりすると、室内の温度が下がりやすくなります。

    室温が低下すると、室内を再び暖かくするための電気使用量が増えることから、電気代も高くなりやすいです。

    そのため、暖かい空気を逃がさないための冷気対策を行うとよいでしょう。

    窓やドアなど、空気が通る部分には隙間用のテープなどを貼り、冷気が入ってきやすい部分を塞ぎましょう。

    また、窓ガラス付近は、外気によって室内の暖かい空気が冷えやすいため、断熱シートを貼るなど、断熱対策を講じることも効果的です。

    エアコン以外でおすすめの暖房器具

    ※写真はイメージ

    暖房を使用することを少しでも控えたい場合は、エアコン以外の暖房器具を利用することも検討してみましょう。

    ここでは、エアコン以外でおすすめの暖房器具として『コタツ』『ファンヒーター』を使用した節電方法を解説します。

    コタツ

    リビングなど、部屋の中で座って過ごすことが多い世帯では、『コタツ』の活用がおすすめです。

    コタツはエアコンと比較すると電気代を抑えやすく、腰から足元にかけてピンポイントで暖めてくれるため、コストを抑えながら効率よく暖をとることができます。

    また、ラグやカーペットを敷くほか、コタツ布団を重ねるなど、工夫すればコタツにかかる電気代をより節約することが可能です。

    一方で、暖かくなる範囲が狭いため、部屋の空気が冷たいと感じる場合はエアコンの暖房を使用するほうがよいでしょう。

    ファンヒーター

    石油やガス、電気を使用するファンヒーターは、エアコンよりも電源をつけてから暖かくなるまでの時間が短い点が特徴です。

    一方で、ファンヒーターはエアコンの暖房よりも電気代が高くなりやすい点に注意しましょう。

    基本的にファンヒーターは、キッチンや脱衣所などの冷えやすい場所や、デスクの足元、4.5~6畳程度のあまり広くない部屋などで、利用することがおすすめです。

    また、最近では、人感センサーが付帯したセラミックファンヒーターなども販売されています。

    ファンヒーターの購入を検討しつつも電気代が気になっている人は、ぜひチェックしてみてくださいね。

    まとめ

    ※写真はイメージ

    冬場は、夏場よりもエアコンの設定温度と室内温度との差が大きくなりやすいため、基本的に冷房よりも暖房のほうが電気代が高くなりがちです。

    エアコンの暖房代を節約するには『自動運転にする』『適切な湿度を保つ』『空気を循環させる』などの方法があるため、ぜひ取り組みやすい節約方法から実践してみてくださいね。

    また、ピンポイントで暖めたい時には、コタツやファンヒーターの活用もおすすめです。

    自分の生活スタイルに適した暖房器具を選んだり併用したりしながら、寒い冬を快適に過ごせる環境を整えましょう。


    [文・構成/grape編集部]