在宅酸素療法の鼻くそ問題
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倉原優の「こちら呼吸器病棟」
連載をフォロー フォローを解除 フォロー中 連載をフォロー 2018/04/13倉原優(近畿中央胸部疾患センター)呼吸器 印刷当院では、数えきれないくらいの患者さんが在宅酸素療法を導入していますが、業者によっていろいろな酸素ボンベやキャリーがあります。帝人(株)では、リュックサック型やショルダーバッグ型の携帯型酸素ボンベも登場しており、押し車を押して歩くというイメージを覆す製品ラインナップが並びます。 しかし、いまだに解決できない問題があります。鼻くそ問題です。 医師が鼻くそなんて書いたらダメですね、表記するなら鼻垢なんでしょうか?※※少し調べてみたのですが、正式な医学用語はないのですね。鼻糞と書いて「びふん」と呼んでいる論文もありました。 病院や自宅でおこなう酸素療法には、状況が許せば加湿をかけることができます。しかしそのためには、加湿チャンバーを持つ専用の機械が必要で、通常外に持ち歩く酸素ボンベには付属させることはできません。 また、基本的に鼻カニューレ3~4L/分くらいの流量では加湿は必要ないとされています。実際、日本呼吸器学会および日本呼吸ケア・リハビリテーション学会の『酸素療法マニュアル』1)では「鼻カニュラでは3L/分まで、酸素流量に関係なく酸素濃度40%まではあえて酸素を加湿する必要はない」としています。その理由は、以下の6点です。
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著者プロフィール
倉原優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科)●くらはら ゆう氏。2006年滋賀医大卒。洛和会音羽病院を経て08年から現職。日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医、日本感染症学会感染症専門医・指導医、インフェクションコントロールドクター。
連載の紹介
倉原優の「こちら呼吸器病棟」倉原氏は、呼吸器病棟で活躍する医師。日々の診療や、患者さん・他の医療スタッフとのやりとりを通して倉原氏が感じたことを、呼吸器領域ならではのtipsを交えて語ります。呼吸器診療の息遣いが垣間見えるブログです。この連載のバックナンバー
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