2022年最新・花粉症対策のおすすめグッズ14選|医師の解説付き

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花粉症の人にとって春は少し憂鬱な季節。今年初めて花粉症になった人やデビュー間もない人は、自分に合った対策グッズがないか探している人も多いはず。症状の出かたや重さも人それぞれ、対策グッズもさまざまです。

いったいどんな対策がホントに有効なのか、アレルギーを起こす花粉症のメカニズムと、外出時と室内での対策のポイントを花粉症治療の専門家に伺いました。また、マスク、スプレーなど、それぞれのシーンで頼れる対策グッズも紹介します。

■この記事の監修者

大久保公裕 医師・大学院教授日本医科大学大学院医学研究科頭頸部(けいぶ)感覚器科学分野教授。日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科部長、日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会 理事長、奥田記念花粉症学等学術顕彰財団理事長、日本耳鼻咽喉科学会代議員。花粉症、特に舌下免疫療法など、新しいアレルギー性鼻炎の治療法の研究・治療に当たっている。

■目次

専門家に聞いた花粉症対策のポイント–花粉症が起こるメカニズム–外出時の花粉症対策ポイント–室内での花粉症対策ポイント

【外出時】おすすめの花粉対策グッズ7選–花粉対策におすすめのマスク&おすすめの付け方とは–花粉対策メガネとは–花粉症対策スプレーとは–その他外出用花粉対策グッズ

【室内】おすすめの花粉対策グッズ7選–帰宅してスグに使いたい!おすすめグッズ–窓からの侵入を防ぐおすすめグッズ–リビング、寝室の空調対策におすすめのグッズ–寝室、就寝時におすすめのグッズ

専門家に聞いた花粉症対策のポイント

Image:Shutterstock

寒くきびしい冬が終わって迎える春はうれしい季節のはずなのに、花粉症の人にとってはちょっと憂鬱な時季。鼻水・鼻づまりやくしゃみ、目のかゆみといった体の異常とうまくつきあってゆかなければならないシーズンです。

特に今年、ついに「花粉症デビュー」してしまった人やデビュー後まだ日の浅い人は、マスクをすることのほかに、自分に合った対策グッズがまだあるはず、なるべく花粉を吸い込まない工夫や知恵は?と手さぐりしていることも多いでしょう。

そこで、感染症や花粉症に詳しい医師であり大学院教授の大久保公裕先生に、花粉症対策のポイントを伺いました。

花粉症が起こるメカニズム

Image:Shutterstock

まずは私たちを悩ませる花粉症の正体を知っておきましょう。

花粉症は季節性アレルギー鼻炎ともいい、スギやヒノキ、ブタクサなどの植物が季節ごとに放出する花粉が主な原因。特に春先のスギ花粉に悩まされている人は多いと思います。

鼻腔(びくう)や目、ノドから侵入した花粉が粘膜にくっつくと、私たちの体はこれを異物(アレルゲン)として認識して、やっつけるための抗体細胞がつくられます。

抗体はひとたびつくられてしまうと侵入してきたアレルゲンに対して免疫反応を起こし、体外に追い出そうとする。この作用がアレルギー反応として鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状を引き起こしてしまうのです。

抗体反応を引き起こすアレルゲンの量は人それぞれで、一生アレルギー反応を起こさない幸せな人もいます。けれど花粉症の人はアレルゲンが一定量以上蓄積すると突然抗体が働き出す。花粉症は年齢に関係なくいつでも発症するのです。鼻や口、目からなるべく花粉を体内に取り込まないこと。花粉症対策の基本はそこから始まります。

外出時の花粉症対策ポイント

特に気をつけなればならないのは、やはり外出時。花粉をできるだけ吸い込まない、取り込まないためのポイントを押さえておきましょう。

●天候や時間

シーズン中、花粉は雨の日以外は必ず飛散します。特によく晴れた日、雨が降った翌日、風の強い日は要注意。一気に飛散量がふえ、花粉が巻き上げられて空気中を漂います。

また、花粉は早朝に開花して花粉を放出し、山間部から徐々に飛散して都市部に流れ込んでくるため、午前中は比較的飛散量が少なく、午後1時頃から夕方までが飛散のピーク時間です。可能であればこの時間の外出は避けたほうが安全です。

●服装

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花粉は皮ふや髪、そして衣服に付着します。特にウールの衣類は花粉がつきやすいので、ナイロンやポリエステルのようなつるっとした生地を選ぶことが賢明です。

また、髪の毛も花粉がつきやすい場所。なるべく髪の毛を小さくまとめるとか帽子をかぶるなど、露出させない工夫が必要です。

室内での花粉症対策ポイント

外出から帰宅したら、できるだけ花粉を家のなかに持ち込まないことが花粉対策の基本中の基本。

2022年最新・花粉症対策のおすすめグッズ14選|医師の解説付き

部屋に入る前に衣服や髪の毛をよくはらい花粉をふり落とし、バッグなどの持ち物の花粉も落としましょう。粘着テープ付きのローラーがあれば、衣服表面の花粉をより効果的に落とすことができます。

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帰宅してすぐのうがいと手洗いはもう習慣化していると思いますが、同時に洗顔も行って顔の表面についた花粉を流します。メガネやマスクについた花粉もふき取りましょう。

花粉症になると鼻や目はハウスダストやほこり、ペットの毛などにも敏感に反応します。掃除をこまめに行い、部屋を清潔に保っておくこともポイント。ただし掃除機をかける時は花粉が舞い散ることも多いのでマスクを付けることも忘れずに。

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床がフローリングの場合は拭き掃除がいいでしょう。窓をなるべく開けず外気を入れないこともポイントですが、換気が必要な時は花粉を通さない素材のカーテンをするのも有効です。

また、多くの人が苦しむのが就寝時。鼻づまりや鼻水があってはぐっすり眠ることができません。眠りにつくまえに、花粉を鼻で食い止める専用クリームあるいはヴァセリンなどのクリームを鼻腔や鼻のまわりに塗っておくとよいでしょう。

部屋をきれいな状態に保つ空気清浄機はいまやウイルス防止の強い味方ですが、花粉対策にも力を発揮してくれます。

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加湿器を併用して寝室など部屋の空気の乾燥を避けること。乾燥した空気には花粉やほこりが舞いやすく、またノドも乾いて花粉が付着しやすくなってしまいます。

花粉を部屋の空間に飛ばさないためには、カーテンやレースカーテンを花粉吸着フィルター付きに代えることも有効です。また、入浴やシャワーは朝でなく就寝前に行い、ベッドや枕まわりをウェットティッシュでふき取るなど、クリーンな睡眠環境をととのえましょう。

※以下は、監修者が掲載商品や特定商品への保証や購入等を推薦するものではありません。

【外出時】おすすめの花粉対策グッズ7選

花粉対策におすすめのマスク&おすすめの付け方とは

いまや新型コロナ対策でマスクは外出時の必需品ですが、特に花粉防止にも対応するフィルター機能の高いマスクが有効です。ポイントは顔とマスクのあいだにすき間をつくらないこと。

花粉はウイルスより大きいので、顔との密着度が高く、自分の顔にマッチしたマスクを使えば問題ないでしょう。また、とくに花粉対策を前提に設計されたマスクも効果的です。

三次元高密着マスクナノ

花粉やウイルス、PM2.5への対応を前提につくられたマスク。ノーズフィッターにサイドとアンダーのブロッカー設計が空気の漏れを抑えてくれます。

VictorianMask

微粒子をカットする高機能不敷布マスクで、鼻全体をカバーする三段新形状で顔にしっかりフィット。すき間を減らすとともに、口元に空間を保って息苦しさやメガネの曇りを防ぎます。

花粉対策メガネとは

花粉対策メガネは、目から侵入してかゆみをもたらす花粉を防ぐ有効なアイテム。一般的なデザインのメガネに目立たない透明フードを装備してすき間をなくしたものです。

レンズを変えれば、度付きメガネとして使えるものも少なくありません。軽量、スタイリッシュなスポーツ用タイプ、メガネの上からかけるオーバーグラスタイプなどもあります。

Zoff+PROTECTANTI-BACTERIAL

レンズまわりだけでなく、鼻元にもフードを設け花粉を約98%カット。花粉のない季節にはフードを取り外して着用できます。デザインも豊富で、レンズは曇り止め加工済。度付きレンズに交換もできますよ。

Elvexアビオン クリアSG-18C

工事などの安全保護具・用品のメーカーが手がけるスポーツ用メガネ。ポリカーボネイトとクリア樹脂を使用し、軽量ながら高い耐久性が特徴でサイクリングやジョギングなど運動時にも使えます。

花粉対策スプレーとは

鼻や口、髪や顔面にスプレーするもの、そして衣服にスプレーして花粉の付着を防ぐものがあります。

アレルシャット アルコールフリー イオンでブロック (フマキラー)

陽イオンポリマーが顔全体をコートし花粉の付着を防ぐスプレー。鼻や目、口もカバーし、メイクした上からシュッと一吹きできます。

その他外出用花粉対策グッズ

アース製薬花粉ガードEXスーパークール6g

鼻腔や鼻のまわりに塗って花粉の侵入を防ぐクリーム。ペパーミントオイル配合で、スーッとした爽快感があります。

ノーズマスクピット(バイオインターナショナル)

鼻腔の内側に装着して花粉の侵入を防ぐ、小さなピットタイプのフィルター。外見には影響せず、装着時の違和感が少ないのが嬉しい点です。

【室内】おすすめの花粉対策グッズ7選

帰宅してスグに使いたい!おすすめグッズ

粘着テープ付きのローラー「ニトムズコロコロ」

スーツや制服、ベロア素材の洋服などについた花粉、髪の毛、ペットの毛、糸くずとりなどに使える、布地にやさしいローラー。テープにはミシン目が入っていて切りやすく、立てかけて置けるケース付きなので便利です。

窓からの侵入を防ぐおすすめグッズ

カーテン「ニトリ 花粉キャッチレースカーテン」

細やかなループ構造の縮れ加工で、従来のレースカーテンの2倍の花粉キャッチ力を発揮。洗濯をしても機能が衰えず長く使えます。

ニトムズ 網戸用花粉フィルターE1800

網戸に張ることで花粉の侵入を80%カットする花粉フィルター。紫外線カットの機能もあり。着脱も簡単にできます。

リビング、寝室の空調対策におすすめのグッズ

空気清浄機「モレキュル AirMini+」

米国の科学者がぜんそくに苦しむわが子を救うために開発した、光触媒の新技術PECOフィルターで細かな微粒子まで除去します。インテリアの邪魔をしないシンプルなデザインも嬉しい点。

東和産業フィルターエアコンフィルター

エアコンの吸気口に取り付ける人工酵素繊維製フィルター。花粉だけでなく、ダニなどのハウスダストを除去します。消臭や抗菌・防臭作用も。

寝室、就寝時におすすめのグッズ

鼻づまりや鼻水があってもぐっすり眠ることができるアイテム「ブリーズライト」

値段も安価で手軽なアイテム。プラスチックバーの反発力で鼻腔を広げ、鼻のとおりをスムーズにし、鼻づまりや鼻水の苦しみを軽減してくれます。メンソール(ミント)の匂いがするタイプがおすすめ。鼻の大きさや形に合わせてサイズを選びましょう。

加湿器「超音波加湿器 樽型UHM-280」

ミストが熱くならない超音波式で、スイッチオン後すぐに加湿を開始してくれます。音も静かで就寝時も気にならない。

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