賃貸のハウスクリーニングの費用負担は誰がする?支払いのタイミングやクリーニングの内容は?
2022年02月25日
引越しの退去時や入居時の賃貸のについて、「費用は借りる人が払うの?それとも管理会社持ち?」「借りる人が払うなら費用はいくらかかる?」とお考えの方も多いでしょう。
本稿では、賃貸の費用を払う人は誰になるのか、その費用額から費用がかからないようにする対処法などを解説していきます。
これから引っ越しをするという人は、ぜひ参考にしてください。
賃貸の費用の相場はいくら?
賃貸のの費用相場は、部屋の広さによって異なります。
このように安くても20,000円からとなっています。また、畳の部屋が多いのか、カーペットの床なのかなどによっても金額は変動します。
広い部屋に住んでいるほど、費用が嵩むことは覚えておきましょう。
賃貸の費用を負担するのは誰?敷金礼金は費用に関係ある?
そもそも賃貸の費用を負担するのは誰なのでしょうか?あなたがもし今の賃貸から退去を考えている場合、自分が払わないといけないのかはとても気になるところです。
実際のところ、賃貸人が払う場合と賃借人が払う場合の2パターンがあります。
ここで重要なのが、国土交通省が定める「原状回復に関するガイドライン」の確認です。このガイドラインに沿って、賃貸人と賃借人どちらが支払うべきなのかが決定します。
賃貸人が支払う場合
原状回復に関するガイドラインによると、賃借人が退去時に掃除をしていれば、賃貸人が支払うというという取り決めになっています。
しかしながらこの掃除の程度についての明確な判断基準がないため、トラブルに発展しやすい部分でもあります。
賃借人が支払う場合
賃借人が費用を支払う場合は、退去時に十分な掃除が行われていなかった場合です。
前述の通り、掃除の程度は明確になっていませんが水回りにカビが発生していたり、換気扇の油汚れがひどい状態のままの退去だと、敷金から代が差し引かれるのが一般的です。
また、賃貸契約時の契約書に「代の負担は賃借人がするもの」と記載があり、その契約書にサインをしている場合は、基本的にいかなる場合でも賃借者負担となります。
そのため、賃貸契約前にの負担はどのタイミングで誰がどのように行うか、契約書をよく読み納得した上での契約が必要です。
ちなみにや損壊の修復が必要だった場合の支払い方法は、敷金から差し引かれるのが基本です。
損壊修復で足りなかった費用については、別途請求されることも覚えておきましょう。敷金内の費用で十分に足りた場合、残りの敷金は原則返還されます。
また礼金は管理会社や大家さんに対して支払ういわゆるお礼金なので、返還されることはなく、費用との関連もありません。
賃貸の費用を支払うタイミングは入居時?退去時?
賃貸の費用を支払うタイミングは、入居時と退去時のどちらかとなります。ですが、基本的に退去時に支払う契約となっている場合が多いです。
先述したように等の費用が敷金から差し引かれて支払われます。大抵の場合、退去から約1ヶ月後のタイミングで見積書や請求書が届きます。
内容に納得できない場合は管理会社や大家さんに連絡をとり、記載の請求金額になった経緯をよく確認してください。
また、入居時に支払う場合は退去後のトラブルを回避したいという意図があり、支払いのタイミングを入居時に指定している可能性が高いです。
他にも、敷金がない代わりに代を入居時に請求するケースも見られます。
賃貸のはどこまでやってくれる?内容は?
賃貸の費用については把握していただけたと思いますが、の内容を知りたい方もいるでしょう。
ここでは、賃貸のでどこまで対応しているのか、その内容をご紹介します。
1)ペストコントロール
ペストコントロールとは、ゴキブリやダニなどの害虫やカビなどの有害生物を指す「ペスト」を人が生活しても支障がない程度まで、制御することを言います。
このペストコントロールが行われないと、劣悪な環境で生活を強いられることになるため、賃貸のにおいて重要な項目です。
入居時に「消毒費用」として請求される場合もありますが、清潔な環境で生活するために必要な費用と考えましょう。
2)床の掃除&ワックスがけ
床の掃除やワックスがけも賃貸のの内容に含まれます。
フローリングの床は特に傷つきやすいため、できるだけ傷つくのを防ぐためにワックスがけをします。
とは言っても、生活しているとフローリングが傷ついてしまうことはあるため、大きな傷にならないように家具の脚に緩衝材を挟んだり、脚カバーをつけたりなど工夫をしておくと良いでしょう。
3)水回り
での水回りの掃除は、キッチン、洗面所、トイレ、風呂などが対象です。換気扇の油汚れや溜まった埃、カビや水垢などによる黄ばみを掃除します。
4)玄関まわり
玄関まわりは、玄関の床や靴箱の内外部分、玄関扉などの掃除を行います。拭き掃除だけでなく高圧洗浄機などを使い、砂やドロなど外から来た汚れも排除します。
5)部屋全体
照明器具や天井、カーテンロールなど、部屋の隅々まで全体的に掃除をします。
6)窓やサッシ、網戸
窓やサッシ、網戸の掃除も行います。
ガラスや冊子には埃や手垢がついている場合が多く、網戸の場合は外気に触れているため、車の排気ガスなどから出た空気中の汚れが付着していることがほとんどです。
窓が汚れていると陽の光が霞んでしまい、部屋の中が暗く感じてしまうこともあるため、念入りな掃除が行われます。
7)ベランダ
ベランダの掃除もで重要な項目です。前入居者がガーデニングをしていた場合は土汚れや植物の枯葉などが残っている場合があります。
また、鳥が羽休めをしていたりなどで、場合によっては動物の排泄物などが落ちてしまっていることもあります。
ベランダは雨風にもさらされている場所なので、高圧洗浄機で入念な掃除がなされます。
8)エアコン
エアコンのクリーニングも大切な項目です。機械というだけあって、そもそも掃除とメンテナンスを怠ると故障の原因となります。
特にエアコンは個人では掃除のしにくい機械なので、の際に内部まで徹底的に掃除をします。また、もちろん室外機の掃除も行われます。
エアコンクリーニングについては、費用とは別に請求されることもあるので、費用の内訳に注意しましょう。
9)壁紙
壁紙は、タバコを吸う場合ヤニで汚れがついてしまいますし、部屋に湿気が溜めればカビが発生してしまうこともあります。単純に、お子さんが落書きをして汚れてしまう、破れてしまうなども起こりうるでしょう。
そのため清掃はもちろんですが、汚れや傷が酷かった場合には壁紙の張り替えも行われます。こちらも程度がひどいと別途費用を請求される場合があるため、注意が必要です。
事業者を探す賃貸のを少しでも抑える方法はある?
賃貸費用を自分で支払う契約内容になっている場合、できるだけ費用を抑えたいことでしょう。
ここでは、賃貸の費用を抑えることができるのか、また抑えられるのであれば、その方法があるのかを解説していきます。
賃貸の退去費用は基本的に変わらない
基本的に賃貸の退去費用が変わることはありません。
契約書にの費用内訳があらかじめ記載されている場合には、記載の額を払わなければならないということです。
内訳の記載がなくても「一律30,000円」などと記載されている場合もあるため、契約時にチェックを怠らないようにしてください。
もし記載の費用を超えた額のクリーニングが必要になった場合、原状復帰費用として別途請求される場合があるため、注意してください。
また費用の記載がない場合は、支払い時に見積書が作成されます。
別途費用がかからないようにする
一律で費用が決定している場合や費用内訳が契約書に記されている場合、代を抑えることはできません。
しかし、記載がない場合や別途費用がかからないようにするための方法はあります。
必ずしも費用が抑えられるとは限りませんが、退去時に以下の部分に気をつけてご自身で掃除をしておくと良いでしょう。
【別途費用がかかる可能性のある汚れ1:カビ】
カビは特に水回りで発生します。洗面所や風呂、トイレなどでカビが発生していないかチェックしてください。
カビは市販の漂白剤を使い徹底的に掃除しましょう。普段からカビが生えたと思った時に掃除しておくのがポイントです。
また、鏡や洗面台の水垢などの黄ばみはクエン酸スプレーなどで拭き掃除すると落とすことができます。
【別途費用がかかる可能性のある汚れ2:タバコによるヤニ】
タバコによるヤニ汚れは、落とすのが大変なので基本的に部屋の中で吸わないようにするのが良いでしょう。吸うとしてもベランダや換気扇の下で吸うことをおすすめします。
どうしてもヤニで壁などが汚れてしまっている場合は、重曹水やセスキ炭酸ソーダなどを使って掃除してみましょう。
漂白剤を使用しても良いですが、掃除する場所の元々の色が白ではない場合、変色してしまい代を抑えるための目的としては不適切なので注意が必要です。
【別途費用がかかる可能性のある汚れ3:壁紙の傷や破れ】
壁紙の傷や破れはあらかじめつかないように対策する必要があります。例えば家具を移動するときに、家具の角をクッションで保護して壁に傷が付かないようにしましょう。
ただし、自分が何かしたわけでもないのに壁紙が剥がれた場合は、大家さんや管理会社にすぐに連絡しましょう!
経年劣化や前回のによる不備なども考えられます。これを放っておくと自分の責任になり、費用を追加で払うことになる場合も。それを避けるためには傷や破れを見つけた時点で連絡するのが重要です。
【別途費用がかかる可能性のある汚れ4:クッションフロアの焼け焦げ】
クッションフロアが焼け焦げてしまうと補修代金がかかってしまいます。クッションフロアの焼け焦げは、タバコや自炊によるものが多いです。
キッチンフロアではキッチンマットを敷いたり、リビングではカーペットを敷いたりなどでクッションフロアの焼け焦げは予防可能です。
自分でを依頼するときはどこの業者がおすすめ?
賃貸の契約内容によっては、自分でを依頼しなければならない場合もあります。
自分が依頼するときは、まず大家さんもしくは管理会社にをどこに依頼するべきかの確認をとりましょう
場合によっては指定の業者に依頼しなければいけません。指定がない場合は自分で業者を選びましょう。以下の表で、おすすめ3業者の特徴をまとめました。
※価格やキャンペーンは変更となる場合がございます。最新の情報は各事業者サイトにてご確認ください。
事業者を探す入居した賃貸のが不完全で汚い場合はどうする?
済みのはずなのに、入居した賃貸のが不十分で部屋が汚かった場合、すぐに大家さんか管理会社に連絡をしましょう。
業者によっての質が異なってくることも確かですが、あまりにも汚れがひどかった場合には管理者側に責任があるため、対処を依頼してください。
入居中にハウススクリーニングをするときは大家さんに相談すべき?
入居中にを依頼したいという方もいるでしょう。その場合、を依頼する前に大家さんか管理会社に相談してください。
どのようなを希望しているか、その内容によっては大家さんもしくは管理会社が費用を負担してくれる場合があります。
・日常生活に支障をきたすほどの汚れや異臭がする・通常の使用をしているのに、異音や異臭がする・「大家または管理会社が費用を負担する」という記載が契約書にある
例えば上記のような場合は、賃貸人が負担してくれる可能性があります。
もちろん必ずしもそうとは限りませんし、忙しくて掃除ができないからを業者に依頼したいという場合などは、自分での費用負担となることを覚えておきましょう。
まとめ
賃貸の費用は基本的に一律であることが多く、支払うタイミングや支払う人が誰なのかは契約書に記載があります。
引越し時に思わぬ出費が発生しないように、契約前に契約書の内容をしっかりと把握しておきましょう。どうしても自分で費用を払いたくないという場合は、賃貸者負担の部屋を借りてください。
また、別途修繕費用などがかからないように、普段からきれいに丁寧に部屋を使うことも大切です。
今回の記事を参考に、引越し時に想定外の費用がかからないように心がけて生活してみると良いでしょう!