ルンバ vs. ルーロ、最新ロボット掃除機のガチ対決!

ロボット掃除機の方向音痴テスト!

 まず行なったのは、リビングでロボット掃除機を使ったとき、掃除機はどのような軌跡を描き、部屋をどのように掃除して、充電台まで戻ってくるかのテストだ。

ロボット掃除機が苦手な椅子の脚。引っかかって走行不能になったり、位置情報がおかしくなることがあるので、このテストでは除けてテストした

 ただ、今回のテストではロボット掃除機が苦手なものは、あらかじめどかしている。ロボット掃除機は4本脚の椅子であれば問題ないのだが、写真のように床に細長く厚さ1cmほどの木材が横たわるタイプは超苦手で、引っかかって動けなくなるだけでなく、自分の現在位置や方向を見失う原因になる。

 またバスマットやキッチンマットなど、小さく固定していないものはロボット掃除機が巻き込みやすい。そこで部屋からは、椅子とキッチンマットをどけて実験をしている。

ルンバ vs. ルーロ、最新ロボット掃除機のガチ対決!

 用意したロボット掃除機は、各メーカーの最上位モデル。アイロボットからはRoomba 980、パナソニックからは3世代目ルーロ(MC-RS800)だ。ともにスマホと連携できる。アプリで操作できるほか、お掃除のレポートも確認できる。

 まずはルーロの掃除風景から見てもらおう。

ルーロ1回目ルーロ2回目

 特徴はまず時計と反対方向に部屋の輪郭を回る点。これで大まかな部屋の形状などを記憶する。次に輪郭の内側を矩形に走行し、まるで塗り絵でもしているかのように、床全体を掃除する。2回運転してみたが、その動作に違いは見られなかった。

ルーロの専用アプリでは、本体がどのように室内を動いたか、どれくらいのゴミをとったのかを確認できる。部屋の形状を正しく認識しているのがわかる。定点カメラは、このマップの右側から左側を写している

 次にルンバの動きを見ると、ルーロとはまるで違う動き。まずは部屋全体を矩形(映像でみると左右)に掃除。部屋の形状や大きさ、そして障害物らしきものを探索していた。部屋全体の掃除を終えると、今度は輪郭に沿って走行し、さらにさっきとは別の方向にラスタライズしながら、掃除をしている。

ルンバ1回目ルンバ2回目

 ルーロ標準のお掃除モードは、床を1回だけ掃除する方式に対して、ルンバは同じ箇所を縦と横から2回掃除する方式。そのため掃除の時間はルーロより10分ほど長くなっている。なおルーロにも同じ場所を2回掃除する念入りモードも用意されている。

 ルンバでも掃除した箇所のマップを、アプリで確認できる。結果は下の通り。

ルーロよりもより部屋の形状の特徴を押さえているルンバ。右上のテレビ台の斜めの部分、右下のキャットタワーの形状などすばらしい!

 床や部屋の形状をブロックとして認識している場合は、ルーロのようなマップになるが、ルンバの場合はこの情報を元にベクトル情報を割り出し、部屋の形状をより正確に割り出そうとしているように見える。