エアコンを「大掃除」していませんか? お手入れのコツをダイキンが解説
本格的な冬が到来し、エアコンの暖房を使っている人も多いのではないでしょうか。節電や快適さの維持には、エアコンのお手入れが大切というのは知られているものの、一般的な掃除の頻度や、お手入れ方法の基本はあまり知られていません。
そこでダイキン工業は、Webサイト「空気の困りごとラボ」にて、「上手なエアコンのお掃除」の特集ページと動画を公開。「空気のエバンジェリスト」ことダイキン工業 コーポレートコミュニケーション室 広報グループの重政周之氏が、掃除のタイミングとお手入れのポイントを解説しています。
エアコンは一年を通してお手入れ
エアコンは頻繁に使う期間(夏・冬)と、あまり使わない期間(春・秋)が交互に繰り返され、1年の中で使用頻度が変化する特徴があります。
「エアコンの掃除をするのは年末の大掃除のときだけ」という人も多いかもしれませんが、エアコンの快適性を維持しつつ、無駄な電気代も抑えるには、エアコンの使用頻度に応じた定期的な掃除やお手入れが大切です。
2021年10月にダイキンが実施した「コロナ禍における夏のエアコン使用実態に関する調査」によると、フィルターを十分な頻度で掃除している人は全体の1割未満(8.9%)に留まる一方、コロナ禍前と比べてエアコン使用時間が増加した人は全体の約3割(27.3%)、1人あたり1日平均で約6時間使う時間が長くなっていることが判明。そのため、室内機内部のフィルターへのホコリの堆積や、室内機内部の熱交換器への汚れの付着が例年よりも増えていると予想されます。
「こまめ掃除」と「しっかり掃除」の使い分けが基本
エアコン掃除は、夏・冬のエアコンシーズン(7~9月頃、12~2月頃)に行う「こまめ掃除」と、シーズン前(5月頃、11月頃)に行う「しっかり掃除」が基本です。
また、5月の「しっかり掃除」と併せてエアコンの「試運転」もしておくと、万が一エアコンに不具合があった場合でも、エアコンが欠かせない夏本番を迎える前に余裕を持って修理やメンテナンスができるので安心です。
「こまめ掃除」のポイント
1:フィルター掃除
シーズン中のフィルター掃除は2週間に1回のペースがおすすめ。エアコン前面のパネルを開けてフィルターを取り外し、フィルターについたホコリを掃除機で吸い取ってから室内機に戻します。
エアコンがキッチンからの油煙を吸い込むなどフィルターの汚れがひどいときは、台所用中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗い、十分に陰干ししてから室内機に戻しましょう。
2:室外機周辺の掃除
室外機が周辺の空気をしっかり吸い込んで吹き出せるよう、室外機周辺には物を置かずに風通しを良くしておきましょう。空気の通りが悪いと、 エアコンの効率が下がり、無駄な電気代につながってしまう場合があります。
3:夏の室内機内部の乾燥運転(内部クリーン運転)
内部クリーン運転は、夏場の冷房運転や除湿運転によって室内機の中に発生した結露を乾燥させる機能です。夏場の冷房や除湿運転終了後に自動で運転するように設定し、運転が始まったら消さないようにしましょう。
「しっかり掃除」のポイント
「しっかり掃除」も、「こまめ掃除」と同様にフィルター掃除と室外機周辺の掃除が基本です。これに加えて、熱交換器の汚れの確認や室外機周辺に溜まった落ち葉や飛来物の除去、夏のシーズン前の「試運転」もセットで行うようにしましょう。
1:フィルター掃除(熱交換器が汚れていないかよく確認)
「しっかり掃除」では、フィルターの奥にある薄いアルミの板がたくさん並んでいる「熱交換器」が汚れていないかも確認しましょう。熱交換器に汚れが溜まると、カビの発生や嫌なニオイの原因になる場合があります。 ただし、アルミの板の部分が折れ曲がってしまったり、電気部品の故障につながったりする可能性もあるため、熱交換器が汚れている時は専門業者への掃除の依頼をお勧めします。
2:室外機周辺の掃除
夏から秋の台風シーズンや落ち葉の時期は、室外機の周辺や裏側に、落ち葉やゴミ、思わぬ飛来物などが入り込んでいることがあります。また、エアコンを使用していない間に荷物を置いてしまっていることもあるので、エアコンシーズンが始まる前に確認し、掃除するようにしましょう。
3:夏のシーズン前の「試運転」
試運転では、「1.冷房運転で最低温度に設定、10分程度運転」した後「2.冷風が出ているか、 運転ランプが点滅していないかを確認」、「3.その後も30分程度運転し室内機の水漏れやがないか」、「4.異臭や異音がないか」といった点を確認しましょう。
図解入りのお手入れ方法や動画の全編は、「空気の困りごとラボ」の該当ページをご参照ください。